万年筆のインク『ブルーブラック』について【私事の雑記】
万年筆って使いますか?今回は万年筆のインクのお話です。
最近はカラフルなインクやご当地インク、ラメ入りのインクや香り付きのインクまで…
本当に多様になってきたインクたち!「インク沼」なんて言葉が一般的(一般的かな?)になるくらい多種多様なもの出てきて楽しい限りです。
ですが普段使いするなら、やはり落ち着いた色が使いやすいですよね。
ブラックかブルーブラック、セピアなんかもおすすめです。
個人的には「ブルーブラック」!特にプラチナ万年筆のブルーブラックが激推しです。
万年筆のインクの種類
万年筆のインクには染料インクと顔料インクがあります。
色の違いではなく、作られ方・成分の違いで分けられるんですね。
「染料インク」⇒一般的には植物などから抽出した色を用いたインク
「顔料インク」⇒鉱物や土などを用いたインク
わかりやすいようにふんわり分けていますが、だいたいこんな感じかと思います。
ちなみにどちらのインクも「水性」になります。万年筆のインクに油性はありません。
ブルーブラックはどんなインク?
ブルーブラックはブルーとブラックの中間のような色、名前もその色の名称…と勘違いされていることが多いです。
実際は違うんですね~
『ブルーブラック』とは本来は色の名称ではなくて…
『ブルーからブラックに色が変化する』インクのことです。
昔ながらの製法で作られているブルーブラックは酸性のインクなので、筆記し、インクが空気に触れることで酸化します。酸化して黒ずむためにじょじょにインクの色が黒く変化していくんですね。書き出しはインクの染料の色でブルーの色をしています。
(現在、多くある『ブルーブラック』は名称だけでただの色の名称としてブルーブラックとしているとことが大半です。)
昔ながらの製法で作られている酸性ブルーブラックのよいところ
酸化して紙に残るので染料インクですが水に強い!
経年変化にも強いので何年たっても薄くならない!
色の変化が楽しみ!
落ち着いた色味で普段使いにぴったり!
宛名書きにも使える安心感。なんというか個人的には万能選手です。
現在購入できる酸性のブルーブラックはどれか
これがつまるところ激推しのプラチナ万年筆さんのブルーブラックなんですね。
他の主要メーカーではもう作っておられないと聞いています。
日本で取り扱いのないものはネットで探すとあると思いますが…コンスタンスに使用するには、ちょっと個人的には使い勝手が悪いですね…。もっと増えないかな…。
ちなみにブルーブラックでなくても酸性のインクはありまして、「古典インク」と呼ばれるものが該当します。が、これ酸性インクと断言しちゃっていいのか…実はメーカーによってインクの成分が違ったり、名称も古典インクだったりIGインクだったり没食子インクだったり…。
酸性のインク、というよりかは鉄分を含んだインクのことと言ったほうが無難かもしれません。
(ちなみにプラチナ万年筆さんのブルーブラックは第一鉄イオンを含んでいるということです)
ちなみに、プラチナ万年筆さんには『クラシックインク』というものもあり、これも酸化して色が変化する酸性のブルーブラックと同じ特性を備えていて、なおかつカラフルで色の変化も早い!という素敵なインクもあります。
万年筆を使うときの参考になれば幸いです。
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