もう間もなく、年賀状の受付が始まりますね!
12月15日から受付スタートで、元旦に届くには25日までに投函すればよいようです。
さてさて、万年筆を愛好する身としては…
年賀状も当然、万年筆で!!といきたいところです。
が!
あまり知られていませんが…万年筆に向かないハガキがあるんです…。大切な万年筆を傷めないためにも知っておいてほしいです。
年賀状のハガキの種類とは?
①無地
②インクジェット紙
③インクジェット写真用
の、3種類あります。
「無地」は通常の官製はがきと同じものです。
「インクジェット紙」も一見、同じ無地のハガキのように見えますが、インクジェット紙にはインクジェット式のプリンタが印刷しやすいように裏面にコーティング加工がしてあります。
「インクジェット写真用」も、表面につやつやとしたコーティング加工がなされていて、他のハガキよりもしっかりとしたハガキになっています。
万年筆と相性の悪いハガキは?
では、どのハガキが万年筆を傷める可能性があるのかというと…
「インクジェット紙」「インクジェット写真用」の2種類です。
前述した裏面のコーティングが曲者で、万年筆で書くとハガキのコーティングが削れてペン先に入り込んでしまうんです…!!!
一度入り込むと、通常の洗浄方法では落とすことが難しくなります。
スポイトで勢いよく水を出しても、洗浄液を使っても(洗浄液はインクを溶かすものなので異物は当然溶けません)、いくら水につけておいても!取り除くことができず…オーバーホールに出すしかなくなります。
(私は一度、紙の違いに気づかずやらかしました。)
万年筆を年賀はがきで使うには?
もし、万年筆で沢山コメントを書きたい!と考えるなら無地一択です。
インクジェット紙のハガキを使ってイラストを印刷して、少しコメントを書きたい!という方も多くいるでしょう。
少しくらいなら書いても大丈夫に見えますが、確実にコーティングは削れるのでおすすめしません。
その時は大丈夫でも、のちのちペン先のつまりがひどくなり筆記できなくなる可能性があります。
どうしてもインクジェット紙に手書きでコメントを入れたい場合は…
・他のペンを使う
・ラベルシールを使う
とかでしょうか…。
他のペンの候補としては、筆ペン・サインペン・ガラスペン・色鉛筆あたりがおすすめです。
最もよく使われるであろうボールペンは…実はあまりおすすめできません。なぜならボールペンもコーティングを削ってしまうからです。ボールペンは芯の先端に入っているボールが回転することでインクが出ますが、このボール部分にコーティングの削りカスが入ってしまうとインクのボタ落ちにつながったり、最悪の場合、筆記できなくなります。
どうしてもボールペンを使われるときは、万が一のことを考えて、使い捨てのものをおすすめします。
最後に
せっかくの手書きの機会なのに…!毎年なかなか悩ましいです。
しかしながら、このコーティングのおかげできれいに印刷ができるのですから…あくまでも用途に合った筆記具をチョイスすることが大切かと思います。
万年筆のインクが使いたらいならガラスペンやGペンを試してみるのも楽しそうです!
今年の年賀はがきはどうしようかな?と、まだお悩みの皆様!
今年はぜひ手書きで出してみませんか?
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